昨日は東京医科大学、東邦大学医学部そして
日本大学医学部の偏差値を比べてみました。
河合塾、駿台予備学校、ベネッセがそれぞれ
発表している最新の「医学部の偏差値」で、
東京医科大学、東邦大学医学部、日本大学医
学部(A方式)の三つの医学部で、どの医学
部が一番易しいとされているのかを見ました
が、結果は三者三様でした。
河合塾は、東京医科大学の難易度が一番低い
としていますが、駿台予備学校は日本大学医
学部が一番易しい、としています。そして、
ベネッセは東京医科大学、東邦大学医学部、
日本大学医学部は全て同じ難易度、として
います。それぞれ全く別の見解です。
さて、本日は私立医学部で入試難易度が高い
とされる大学を見て行きましょう。
私立医学部で最も難易度の高い医学部は、
河合塾も駿台予備学校もベネッセも、慶應
義塾大学としています。これについては医学
部受験生の皆さんも納得でしょう。
問題は、慶應義塾大学医学部の次に難しいと
される私立医学部です。
河合塾は東京慈恵会医科大学、日本医科大学、
順天堂大学医学部の3大学を同じ偏差値とし
て、慶應に次ぐ難易度の医学部としています。
駿台予備学校は合格目標ライン偏差値71
の慶應義塾大学医学部に次ぐ難易度の私立医
学部は、偏差値67の東京慈恵会医科大学と
しています。次いで偏差値65の日本医科大
学、次が偏差値64の順天堂大学医学部とし
ています。河合塾は3つの医学部を同じ難易
度としましたが、駿台予備学校は「慈恵、
日医、順天堂の順」としています。
最後にベネッセを見ると、東京慈恵会医科大
学の偏差値は67、日本医科大学の偏差値は
64、順天堂大学医学部の偏差値は65とし
ていて入試難易度は、慶應義塾大学医学部、
東京慈恵会医科大学、順天堂大学医学部、日
本医科大学の順、としています。
東京慈恵会医科大学、日本医科大学、順天堂
大学医学部の難易度について、それぞれの
考えが異なっています。河合塾は「3つの医
学部の難易度は同じ」駿台予備学校は「慈恵、
日医、順天堂の順」とし、ベネッセは「慈恵、
順天堂、日医の順」としています。
慶應義塾大学医学部の次に難しい私立医学部
は、東京慈恵会医科大学と考えて良さそうで
すが、その次は日本医科大学なのか順天堂大
学医学部なのか、同じ難易度なのか考えが分
かれています。
ここで使っている偏差値は、日本医科大学が
前期入試、順天堂大学医学部は一般入試Aの
偏差値です。他の入試では難易度が変わる可
能性もありますので注意してください。
東京慈恵会医科大学は、1回の一般入試で全
ての入学者を決めていますが、日本医科大学
は前期、後期、後期センター併用の3回に分
けています。順天堂大学医学部は一般入試A,
一般入試B、センター前期、センター後期、
センター・一般独自併用、国際バカロレア入
試など多彩な入試を行っています。
入試種別が多ければ、それだけ一つの入試区
分の募集人員は少なくなります。東京慈恵会
医科大学一般入試の募集人員は110名ですが、
順天堂大学医学部一般入試Aの昨年の募集
人員は61名、日本医科大学一般前期は90
名です。この募集人員が「偏差値」算出の
ベースとなっています。募集人員が少なく
なれば当然合格者も少なくなり、「偏差値」
は上がります。
東京慈恵会医科大学の募集人員に変更は、あ
りませんが、日本医科大学と順天堂大学医学
部では募集人員の変更があります。
私立医学部の受験校を決める際には様々な要
素を考えて決めてください。
明日も私立医学部の偏差値を見て行きます。
明日は「チャンスの大きい(偏差値の低い)
医学部」を見て行きます。